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WordPress環境でのPHP7から8への安全な移行手順
WordPress環境でPHP7からPHP8に移行する場合、「いきなり本番で切り替える」のは絶対にしてはいけない行為です。
安全に完全に進めるには、検証 → 修正 → 切替 → 監視の4フェーズで管理することをおすすめします。ここでは、実務で実際によくある、WordPress環境のサイトをPHP7からPHP8に移行する際の手順を解説します。
実務標準の全体フロー
どのような種類のサーバーにおいても移行のための完全フローは次の通りです。
1. バックアップ
サイトのフルバックアップを必ず取りましょう。最低限、DB(MySQL)とwp-content(テーマ・プラグイン・uploads)は必ず最新のバックアップを取りましょう。推奨すのは、サーバーのスナップショット、もしくはフルコピーです。これがあれば、失敗時に即戻せる状態を作ることができます。
2. 検証環境でPHP8テスト
最重要の項目ですが、ステージング環境での検証が必ず必要です。本番のコピーをステージングにデプロイ。DBのURLを変更して、ステージングで実行可能な環境を整えましょう。加えて、SEO対策として、ステージング全体をインデックス禁止にします。
PHPを8.xに変更して確認
チェックポイントは
- 管理画面ログインできるか
- 投稿・固定ページ表示
- フォーム送信(特に Contact Form 7)
- カスタム投稿・検索
- JSエラー(Console)
3. エラー修正
プラグインとテーマの互換性確認をしましょう。最新版へアップデートして、対応したバージョンがない場合は、代替のプラグインやテーマを検討します。
優先順位は、使用中プラグイン、次にテーマ(特に自作の場合)、そして子テーマの順番です。
実際にブラウザーで表示して、エラーが出た場合は、エラーのすべてを潰します。
wp-config.phpでデバッグ用に次のように設定します
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', true);
ここで、吐き出されるログの場所は/wp-content/debug.logになります。ログを見てエラーの原因を突き止め、エラーを潰しましょう。ここで、よく吐き出されるエラーは、次のとおりですが、エラーのすべてをゼロに近づけましょう。
TypeErrorUndefined array keyDeprecated
ここで重要なのが、いきなり8.2/8.3にしないようにしましょう。PHP7.4から8.0 へ。そして8.1 から8.2へ段階的にアップグレードすることで、問題の切り分けがしやすくなります。
4. 本番切替
本番切替にはできるだけダウンタイムを最小にするよう、時期や時間を考慮しましょう。
切り替えの手順としては
- メンテナンスモードON
- 最終バックアップ
- PHPバージョン変更
- 動作確認(即チェック)
- メンテ解除
ステージング環境でのデバックが完了していれば、問題なく本番切り替えが済むはずです。
重要なのはステージング環境での完全体です。
5. 監視・ロールバック準備
切り替え後、24〜48時間は
- エラーログ監視
- フォーム送信確認
- 管理画面操作
について監視して、もしもの場合に備えてください。
ロールバック戦略としては、 PHPを7.4に戻すだけで復旧できる状態にしておくこと、そして DBに変更があった場合はバックアップから復元することです。

よくある事故
サイトが表示されない(真っ白画面(Fatal))
この場合、プラグイン停止で復旧を試みましょう。
管理画面入れない
FTPでプラグインディレクトリ名変更して管理画面へのアクセスを試みましょう。
メール送信されない
フォーム系プラグイン不具合が原因の場合が多いです。PHPのバージョンに対応しているか、もう一度確認して未対応の場合は、代替のプラグインを導入しましょう
まとめ
安全な移行の本質は「本番は最後に1回だけ触る」につきます。
なので、ステージング環境でのデバッグと、監視、ロールバック体制は重要な項目です。
- ステージング必須
- エラーゼロまで修正
- 夜間リリース
- 即戻せる設計
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