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Tips

2026年1月6日

Mac/XAMPP環境でWordPress開発する際の注意点

弊社でのWordPress実装開発環境はXAMPPを使っています。XAMPPは10年以上の実績がある開発環境です。
WordPress開発を行う際の重要ポイントを、実務目線で整理します。環境のセットアップ方法ではなく、「後で詰まらないための要点」に絞っています。

1.PHPバージョン管理(最重要)

なぜ重要か

本番サーバーとのPHP差異が、開発でのトラブル原因の大半です。PHPはバージョンが上がるたびに厳格になっており、本番環境のPHPがアップバージョンの場合、トラブルが発生します。WordPress本体、テーマ、プラグインはPHP依存が強いためPHPのバージョンを揃えることは重要なポイントなります。

対策
  • 本番サーバーのPHPバージョンを事前に確認
  • XAMPPで同じPHPバージョンを使用(ただしアップグレードについては後述しています)
  • phpinfo()で動作確認
php
<?php phpinfo(); ?>

XAMPPのPHPバージョンアップするには、XAMPPアプリを新しいバージョンにアップグレードする方法を推奨します。大切なのは本番サーバーとPHP環境を同様にすることです。

2.文字コードとデータベース設定

DB作成時の必須設定
  • 照合順序:utf8mb4_unicode_ci
  • 文字セット:utf8mb4
なぜutf8なのか
  • 絵文字・多言語対応
  • 本番移行時の文字化け防止

phpMyAdminにてDB作成時に必ず文字コードを指定する。

3.WordPress設置ディレクトリ設計

NG例
htdocs/
└── wordpress/
推奨例
htdocs/
└── project-name/
    ├── wp-admin
    ├── wp-content
    └── wp-includes

いくつもの案件を同時進行する場合、案件ごとに管理しやすい。また、rootにwordpressとして開発をしてしまうと複数サイト開発時に混乱してしまう。
ユニークなプロジェクト名とすることで混乱を避けましょう。

4.wp-config.phpの初期調整

最低限やるべき設定
php
define('WP_DEBUG', true);
define('WP_DEBUG_LOG', true);
define('WP_DEBUG_DISPLAY', true);

開発中にPHPのロジックエラー、構文エラー、変数の値など、デバックできるように必ず有効化します。
開発時間の短縮にもつながります。本番サーバーに移植の際にはそれぞれをfalseに設定してデバックモードをOFFにします。

5.パーミッションとファイル権限

注意点

Mac/XAMPPは権限エラーが起きやすいです。特に画像アップロード時にパーミッションエラーで失敗することが多いので対策しましょう。

対策
  • wp-content/uploadsの書き込み権限確認します。
  • Finderでの権限操作ではなく、必要に応じてターミナルで調整することも必要です。
bash
chmod -R 755 wp-content

無権限になるため、777への設定はしない方が無難です。

6.プラグイン・テーマのパス依存問題

ローカルURL直書き(http://localhost/… 固定)にすると本番サーバーへの移植の際に多大な労力が必要になります。

対策
  • home_url() / site_url() を使用してURLが変更になった場合でも対処する。
  • CSS/JSは相対パス or WordPress関数で管理する。

7.本番サーバーへの移行を前提にした制作

最初から意識すべき点
  • 絶対パスによるURLは使わない
  • ローカル開発用の専用の設定は使わない
  • .htaccessの依存を最小限に収める
移行時チェック
  • DB内URL置換します。ローカル開発環境のURLを本番サーバーのURLに変更します。(http://→https://も忘れずに)
  • シリアライズデータ化します。WordPressのコアファイルは数Byteのファイルが4000を超えます。zipなどでデータ圧縮をしてsshでサーバーに転送したほうが効率的です。
  • メディアパスを確認します。zipで固めてサーバー上でunzipした際に2Byteのファイル名がエスケープされてリンク切れを起こします。移行前にメディアファイルのファイル名を確認しましょう。

8.MacでのXAMPP開発における特有の注意点(Mac)

  • Apacheポート競合(80 / 443)がありますので、XAMPPのポートを変更する必要があります。使用ポートはhttpd.confで変更できます。
  • macOSアップデート後に起動しなくなることあります。OSをバージョンアップする際にはXAMPPのhtdocsの案件ファイルとDBを必ずバックアップしてください。
  • XAMPPをアップデートする場合も、XAMPPのhtdocsの案件ファイルとDBを必ずバックアップしてください。

まとめ

1.PHPバージョンを本番と揃える
2.DB文字コードをutf8mb4に
3.ディレクトリ設計を案件単位に
4.WP_DEBUGを有効化
5.権限・パス問題に注意
6.本番移行を常に意識

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