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制作会社が言わないサブスクリプションのおいしい裏側
Web制作サブスクリプションは「月額でサイト制作・運用を提供する合理的なモデル」という表向きの説明が多いですが、制作会社のビジネスモデル上の事情を理解すると、細作会社側のおいしい構造が見えてきます。ここでは業界でよく語られる「制作会社側の裏側」を、ビジネスモデルの観点で解説します。
制作会社が言わないサブスクサービスの裏側
1. 本当の目的は「長期契約の確保」
制作会社にとって一番のメリットはこれです。通常、案件を獲得した後制作、納品して完了です。つまり単発のビジネスです。
逆に、サブスクリプションは、契約、制作した後は月額収益 を得て、契約期間中は継続できます。つまり、継続収益(ストック型収益)になります。
実はこれ、制作会社の経営の事情で「売上の安定」「キャッシュフロー安定」や「企業価値の向上」という理由で、単発制作よりサブスクリプションを増やしたいという思惑が裏にあります。
2. 実は制作コストはかなり低い
営業トークは「サイト制作+更新+SEO+サポート」と言いますが、実際にはテンプレート使用しCMS(例:WordPressなど)も流用し、その上デザイン流用で制作コストを抑えることが多いです。
実際の経営の構造としては、一般的な売上が5万〜20万円に対して、サブスクリプションの場合、月3万円 × 3年契約(36ヶ月)で108万円の売上が確定します。つまり 利益率が高いビジネスになります。
3. サイトは「資産」ではなく「サービス」
サブスクリプションでは多くの場合、サーバー、CMS、デザイン、システムなどが、すべて制作会社が管理します。
つまり、サイトは購入物ではなくサービスとしての位置づけになります。そのため、サービスを解約した時点で、すべてのコンテンツ、ドメイン、信用・信頼が消滅する仕組みです。これは、SaaS型やレンタル型のビジネスモデルに近いです。
4. 解約されないように設計されている
多くのサブスクリプション契約は3年〜5年などの長期契約です。さらに途中解約については違約金が発生することが多いです。
これは制作会社側の事情で、制作費の回収期間が長いからためです。
サブスクリプション出ない場合、例えば制作費が20万円の場合、月額2万円とすると、回収するまでに10ヶ月かかることになります。
長期契約にすることで、回収後は利益となり、制作会社としては費用回収以上の利益となるわけです。
5. 営業会社が関与していることが多い
特に問題になりやすいのは、制作会社と営業代行会社が営業しているモデルです。
この構造は、営業会社がなんでもいいから契約獲得、そして制作会社 がまあまあいい加減にサイト制作しているビジネスモデルです。
営業会社の報酬は、だいたい契約総額の30〜50%というケースもあります。
このこともあり、月額が高く契約期間が長いという構造になります。
6. 「SEO付き」は実質ほぼ何もしない場合も
営業上「SEO対策込み」というトークが聞かれますが、実際は「タイトルタグ設定」「metaタグ設定」程度の内部SEO程度のことがほとんです。一般的なSEOは「コンテンツ制作(キーワード)」「被リンク施策」「分析改善」など継続作業が必要な施策です。
これら、本来のSEOは含まれていないことがほとんどです。
7. 更新サポートは実際にはほとんど使われない
多くの契約では、「月何回までの更新は無料です」などとうたっていますが、しかし実際の顧客は。年に数回しか更新しないとか、更新を依頼しない場合が実は多いです。
制作会社からすると、更新作業を何らすることもなく、月々の月額収入があるという状態になります。
8. サブスクリプションは制作会社の経営を安定させる
Web制作会社の多くは、小規模で、案件の依存度が高い状況にあります。単発案件だと売上が見込めない、今後の売上が見えないなど経営の不安定さが際立つことになります。
サブスクリプションは毎月の固定売上が見込めて、経営としては安定する仕組みなります。
9. 本当は「保守契約」で十分な場合も多い
企業サイトの場合、本来必要なのはサーバー管理、CMS更新、セキュリティや軽微修正などです。
これらは、一般的な、保守・管理契約(5000円〜1万円/月)で程度で済むと考えられます。
あまり更新がない現状を踏まえると、制作サブスクリプションは必ずしも必要ではないというケースが補とんだと思われます。
10. 悪いモデルではないが、設計次第
サブスクリプション自体は、サイト改善、継続運用やマーケティングを目的とするなら合理的です。
しかし問題になるのは、長期拘束やデータ非公開(自社でコンテンツにタッチできない)く、最終的に高額になる組み合わせです。
まとめ(業界の本音)
制作会社の視点では、単発制作でという実情から不安定ビジネスになるのをサブスクリプションで安定したビジネスにしたいという背景があります。
そのためサブスクリプション自体が悪いわけではないが、契約内容次第で顧客側のリスクが大きくなるというのが業界の実態です。

弊社では、初期費用としては費用がかかりますが、完全に買取りで制作後の費用はドメインやレンタルサーバ―費用以外はかからないビジネスモデルを長年続けております。CMS実装の際には、納品時に更新マニュアルもおつけしております。サイトの耐用年数が3〜5年ですので、初期費用とサブスクリプションの総額を比較して考えてみてもいいのではないでしょうか。
ウェブサービスにおけるサブスク(サブスクリプション契約)の弊害として、新たに記事を公開しましたので、こちらもご覧ください。

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